稲荷神社で飾り付け

hinakichi
2021年12月30日

 家の近所に稲荷神社がある。稲荷神社とは、五穀豊穣の神様を祭る神社である。回覧板で参道の除雪と飾り付けの案内があったので、新入り町民としてデビューする。時間に到着するとすでに除雪は終わりかけていたので、飾り付けの手伝いを行う。紙垂(しで)という白く細長い紙の飾りを縄に括り付けたり、徳利に神酒口(みきぐち)という飾りを刺したり。

 何故か他の神社の神棚が二つ並べて飾られている。会長は持ってこられちゃったんだよね~と笑っていた。それぞれの神社(建物)が無くなっちゃったのかな?。さて、こちらの神社のお札も欲しいなと思ったが、家には既に他の神社の神棚とお札を祭っているため質問すると、仲の良い神様同士だったら並べて祭っても良いよ~とのこと。神様にも色々種類が居られるのかな?。家の神棚を譲り受けた神社の宮司さんに聞いてみよう。神様同士喧嘩はしないよ!という町民のおじさまもいたけれど。そういえば昔引っ越し屋でバイトしていた時、仏壇と神棚がある家が時々あって、同じトラックにのせると喧嘩するので、それぞれ別のトラックで運んでいた。

 飾り付けが終わると太鼓を叩いて神様を呼ぶ。どん、と力強い音が響いた。かっこいいな~。それから神様は神社に居続けてくれて、1月10日のどんど焼きの最後に太鼓を叩いてお別れをするということだ。お役目の方がいらっしゃるのかと尋ねると誰もやってくれんのよというので、来年やります!!と名乗りを上げておいた。

家の近所の神社
祭壇飾り付け
神様を呼ぶ太鼓!
化石化した木だそう

 今年もあっという間に終わりが近づいている。皆様良いお年をお迎えください。



十四時過ぎのカゲロウ

hinakichi
2021年12月27日

 ”水辺の生き物 だから陸では生きてゆけない 気がしている” ”心ならもう決まってる 僕の前を僕の影が往く 遠く遠く遠く遠く 遠く果てる日まで ああ、泳ぐだけさ” 出だしからラスト。キリンジの名曲である。ここまでかっこいいこと言わないけどさあ~、普通に生きられなかったんだよ。涙笑。だから泳ぐだけさ!!

 歌詞も曲も全部纏めて好きなのだが、この曲を聴くといつも自動的に思い出す別の曲がある。Hipster Image/Make Her Mine。昔リーバイスのコマーシャルに使われていて、めちゃくちゃかっこいい~!!と聴くたびにうっとりしていた。当時たまたまリーバイスのアウトレットの仕分け工場でバイトをしていた。まだ自分が頓珍漢であるという自覚が無かった頃。バイト仲間にそんなつもりもなく誤解されてしまった行動があった。(Aちゃんあの時はゴメン!)普通はこういう反応するよねってなことを、一つひとつ地味に学習してきた。出だしのフレーズが被るのに加えて、そんなかつての記憶の数々が思い出される。自分の恐ろしく鈍(のろ)い成長の過程をカゲロウのように従えるのだ!

 



叫びと祈り

hinakichi
2021年12月26日

 最近本を読むと言ったら事件物ルポかどんでん返しものなのであるが、このところどんでん返しマヒを起こしていて、ラストを読んでも「えっこれってどんでん返し?」とピンとこないものや、こねくり回し過ぎて何が何だかわからないものが続いていた。そんな私が久々に出会った一冊。「叫びと祈り」(梓崎優/著)これには唸った。『砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人事件…中略…一人の青年が世界各国で遭遇する数々の異様な謎(文庫本裏表紙紹介文より)』が繰り広げられる。書店で平積みされていたのだが、もう10年以上も前に単行本で出版されていたものだ。種明かしされても尚、そこから余韻が続く。殺人が起こるミステリーでありながら絵空事ではない生々しさを感じるのだ。感性が豊であられるのも然ることながら、前提として世界中の物事やら仕組みやらを知らなければ面白い作品は描けないのだな。(*今読み返して、よく考えたらどんでん返しモノというくくりにするのもどうかと思った)

 ところで、私の購入した文庫本は乱丁本だった。現代の日本の技術からすればむしろ珍しいと感じ、なんとなく当たりくじを引いた気分である。



気配B

hinakichi
2021年12月24日

 だいぶいい具合にごちゃごちゃしてきた。混沌とする世界である。来年の群青展に気配(修正中、気配Aと改題)とともにこちらの作品を出品するのだが、統一感ゼロ笑。かろうじてタイトルを気配Bとしてテーマでつながりを出してみる。

 どうもこういったごちゃまぜに描き込む制作の方が自分は楽しいらしい。あと、気配Aの方で目標にしていた制作中に瞑想状態に持ち込むとか、何の話状態。集中力も落ち着きも無い自分にはどうもなじまない。今作品も制作開始する前に5分程瞑想しようと思っていたことを今思い出した。よし、明日こそ。

まだ完成ではない!



冬至

hinakichi
2021年12月22日

 本日は冬至、私の一年で一番好きな日。一番日が短い日ということは、この先明るくなる一方で、希望が芽生え気持ちが上向いていくからである。

働きに行っている農家さんからかぼちゃを頂いた。清内路かぼちゃというらしい。

来歴は不明ですが、明治時代にアメリカから導入された「デリシャス」に酷似しています。「デリシャス」は大正時代に長野県の奨励品種に指定されたいきさつがあり、当地に土着したものと思われます。主に煮物として利用し、茹でると粉ふき芋のようにホクホクにほけます。(おいしい信州ふーど図鑑より)

 冬至に大切に残したかぼちゃを神棚にお供えしてから、煮て食べるとのこと。今年神棚を設置したので、数日飾っておこうかと思う。(気づくの遅かった。。)



ラカントS

hinakichi
2021年12月18日

 半断食によってオートファジーを発動させるという記事を以前書いた。16時間の断食中、血糖値が上がるとオートファジーが止まってしまうため、この16時間の間は糖質を取らない。そこでラカントSの出番である。これは砂糖の代替甘味料なのだが、『「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスとトウモロコシの発酵から得られる天然甘味成分「エリスリトール」、2つの天然素材からつくられた安心でカロリーゼロの自然派甘味料です(~ラカントSホームページより)』。ラカントSの糖質が腸内で分解吸収されないため、血糖値が上がらないのだ。しかし、このラカントSはけっこう高価。そこで、手作りを決行。

 例によってyoutubeで見つけた「おかしな実験室」さんのラカントS手作り動画。羅漢果とエリスリトールを購入しミルでブレンド。25~最大45%のコストカットになるようだ。



発酵あんこ

hinakichi
2021年12月15日

 実家では甘麹をつくる。これは、麹を使った方の甘酒のことである。

 米のデンプン質が米麹に含まれる酵素の作用によって糖化され、ブドウ糖に変化するため、加糖しなくても甘い。必須アミノ酸、パントテン酸、ビタミンB1、B2、B6などの健康の保持に欠かせない貴重な栄養素に富む。(コトバンクより)

 砂糖を使っていなのに凄く甘くなるので初めはとても驚いた。そして、最近ハマっている発酵あんこである。砂糖を使わずに麹の力で甘くするのだ。甘麹は白米かもち米と麹をあわせて発酵させるのだが、発酵あんこはあずきと麹をあわせて発酵させる。調べると沢山の方々が作り方を披露している。甘麹ほど凄い甘さではないのだが、ほんのりと自然の甘さでけっこう満足。トーストにたっぷりバターを塗って発酵あんこを乗せて食べると大変美味である。

 炊飯器でも作れるのだが、家に発酵メーカーがあって、便利。

 作り方を大まかに説明すると、小豆を柔らかく煮て、麹を同量混ぜて60度で8~10時間程保温しておくのだ。注意点としては、①麹菌を死なせないため、柔らかく煮た小豆を60度まで冷ましてから麹を混ぜる。②発酵過程で水分が出てくるので、麹を混ぜた段階での水分量は控えめで。③60度より低い温度で放置すると乳酸菌が増えて酸味が出る。

 ご興味のある方、チャレンジしてみてください!



生命の神秘2

hinakichi
2021年12月10日

 30代半ば頃の出来事である。ある日を境に、原因不明の湿疹が突如顔面に現れた。部分的に発症を繰り返し顔面全体を一巡して、最後に口の周りに出だしてからはその場に停滞し、なかなか収まらない。皮膚科ではおそらく接触性皮膚炎だろうと診断されたが、具体的に何が悪かったかはわからずじまい。赤くぼこぼこに腫れあがる肌に朝晩と薬を塗る日々。薬を塗っている間は収まっているのだが、顔はテカテカ。1か月位たってそろそろどうかと薬をやめるとあっという間に復活するという繰り返しである。

 治療が一年にも及んでいた、そんなある日。夜、大変ショッキングな事が起こり(今振り返ると馬鹿馬鹿しい内容だがこのさい割愛)非常に動揺してしまう。次の日はバイトが厳しい内容となっており、眠れないで現場に向かうなどという恐ろしいことなど絶対に避けたかった。とにかく忘れて寝てしまわなくてはと焦る。焦るゆえにいよいよ眠れない。そこで思い出した。さらに遡ること7年前、内科のついでに不眠症を訴えて軽い気持ちで睡眠薬を処方してもらった事があるのだが、結局ろくに飲まず放置していたことを思い出したのだ。一瞬こんな古い薬飲んで大丈夫だろうかと不安になったが、勢いで飲み込んだ。布団にもぐって目を瞑っているうちに、何故だか心臓の鼓動が早くなってきてバクバク大きく鳴り出した。えっやっぱりまずかったのか!?と不安に駆られる。そうしているうちに体がガクガクブルブル震えてきた。これはヤバいと思って起き上がり薬を薄めなければと水をがぶがぶ飲んでみた。とにかく布団に潜り込み震えながら耐えているうちに、いつの間にか眠りについたようだ。

 朝目が醒めて、安堵した。何事もなく朝を迎えられた。。古い薬って怖いな!!笑。 自分のばかさ加減にほとほとうんざりしてしまった私は、朝、顔の湿疹に薬を塗らなくてはいけないところを、なんとなくどうにでもなれという気分でパスしてしまった。そして夜、とくに変化の無い患部を見ながら、やはり放置。次の日の朝。さすがにまた再発しているだろうと思っていたが、とくに悪化はしていない。その日以来、いつもならまた赤くジメジメとしたデコボコがめだってくるところが、むしろだんだんかさかさと乾燥してきたのだ。今までにない変化だった。そして薬を塗らずにおよそ1週間~10日程経った頃か。完全に乾燥して瘡蓋状になった湿疹がボロボロと剥がれ落ち、下からきれいな肌が現れたのだ。およそ一年間に及ぶ治療が唐突に終わりを迎えたのである。

 どういう仕組みで湿疹は治ってしまったのだろうか。例えば今まで患部(や体のあちこち)で停滞していた毒物が、早い鼓動と体の震えにより血の巡りが良くなり排出されたのだろうか。若しくは細胞が活性化されたのか。あるいは毒をもって毒を制せよとでもいうのか、ホメオパシー的効果だろうか。いずれにしても、途方に暮れていた顔面の湿疹の完治。私に常識があったらむしろたどり着けない境地ではなかったかと今は思う。



肌断食

hinakichi
2021年12月9日

 私は子供の頃に、体中に湿疹が出たり消えたり(出来た湿疹は乾燥して剥がれて取れる)を繰り返しており、病院で小児ストロフルスと診断されていた。卵・乳製品アレルギーということだった。それ以外にも寒冷またはその他蕁麻疹や原因不明の湿疹が出るなど皮膚が弱かった。大学時代、知人から高級化粧クリームを頂き喜び勇んで使い始めて三日で肌が赤くぼこぼこに腫れ上がってきたので、自分には高級なものは合わないのだと思い中止した。頭皮もいつも痒くて搔きむしるので、シャンプーを増やしてみたり、はたまた石鹸にしたり重曹にしたり、温冷浴してみたり色々試してみてはいたが、なかなか上手くいかないでいた。

 8年前、2冊の本と出会う。ひとつが「肌の悩みがすべて消えるたった一つの方法/宇津木龍一著」そしてそれを実践されたレポート「肌断食/平野卿子著」。大まかに言うと化粧品類に入っている界面活性剤が肌に悪さをするのだ。また洗浄力が強すぎて逆に肌を弱らせるとの事。(詳しくはそれぞれ検索されたし)。

 早速その日から、洗顔料・化粧水・乳液・日焼け止めなどを止め、ファンデーションを使いたい場合は無添加の粉白粉を使うようにした。現在皺はそれなりにあるが、日焼け・シミは出来てもサイクルが早くすぐに消えるという感触がある。そしてシャンプーは完全に止めて湯シャンを開始した。髪を洗う時洗剤を使わずお湯で流す。それだけ。初めはそれまで使っていたシャンプーの影響か(洗浄のし過ぎ)、みるみる皮脂汚れが過剰に分泌されすぐにゴワゴワになってしまい、時々重曹でリセットしながら続けていた。ブラッシングは重要。2年程経った頃ゴワゴワが穏やかになってきたと感じた。今年8年目にして更にもう一段階さっぱりしだしたような感じがする。つまり、皮脂の過剰分泌が8年かけて減ってきたのだ。年のせいもあるのかな。いつも痒くて赤く爛れていた頭皮が、今ではすっかり健康。初めの頃のゴワゴワで挫絶した話を何人かから聞いたのだが、それを何とか乗り越えられるとシャンプーから離れられると思うので、肌が弱くてトラブルを抱えている方はチャレンジしてみて頂きたい。しかし気の長い話だな。



キャンバス再利用

hinakichi
2021年12月7日

 作品「気配」の再制作がなかなか進まない。どうも入り込めず、再度寝かせることにした。そこで、もはや飾らないであろうかつての作品を潰して別の再制作を試みる。もと画面を残しつつ、塗り重ねて新しい世界をつくるのだ。

こちら、2017年に完成させた「求愛のダンス2017」

 これもいつか写真を撮り直そうと思っているうちに気力を失っていた。肝心のかわいいお顔が見えないではないか。しかしながら、なんとも稚拙な出来である。時間がたつと見えてくるものがある。拡大するとぼやける解像度なので、一枚づつ改めて撮影し直し保存。そして左側2枚を切り離して、再制作をスタート。

左の2枚を、思い切って…⇒

こうだ!!(完成ではないよ)

 まだ手を入れ始めたばかりで、なんじゃこりゃ状態。どんどん改良を進めるのだ。1月末から始まる群青展に出品予定である。