肌断食

hinakichi
2021年12月9日

 私は子供の頃に、体中に湿疹が出たり消えたり(出来た湿疹は乾燥して剥がれて取れる)を繰り返しており、病院で小児ストロフルスと診断されていた。卵・乳製品アレルギーということだった。それ以外にも寒冷またはその他蕁麻疹や原因不明の湿疹が出るなど皮膚が弱かった。大学時代、知人から高級化粧クリームを頂き喜び勇んで使い始めて三日で肌が赤くぼこぼこに腫れ上がってきたので、自分には高級なものは合わないのだと思い中止した。頭皮もいつも痒くて搔きむしるので、シャンプーを増やしてみたり、はたまた石鹸にしたり重曹にしたり、温冷浴してみたり色々試してみてはいたが、なかなか上手くいかないでいた。

 8年前、2冊の本と出会う。ひとつが「肌の悩みがすべて消えるたった一つの方法/宇津木龍一著」そしてそれを実践されたレポート「肌断食/平野卿子著」。大まかに言うと化粧品類に入っている界面活性剤が肌に悪さをするのだ。また洗浄力が強すぎて逆に肌を弱らせるとの事。(詳しくはそれぞれ検索されたし)。

 早速その日から、洗顔料・化粧水・乳液・日焼け止めなどを止め、ファンデーションを使いたい場合は無添加の粉白粉を使うようにした。現在皺はそれなりにあるが、日焼け・シミは出来てもサイクルが早くすぐに消えるという感触がある。そしてシャンプーは完全に止めて湯シャンを開始した。髪を洗う時洗剤を使わずお湯で流す。それだけ。初めはそれまで使っていたシャンプーの影響か(洗浄のし過ぎ)、みるみる皮脂汚れが過剰に分泌されすぐにゴワゴワになってしまい、時々重曹でリセットしながら続けていた。ブラッシングは重要。2年程経った頃ゴワゴワが穏やかになってきたと感じた。今年8年目にして更にもう一段階さっぱりしだしたような感じがする。つまり、皮脂の過剰分泌が8年かけて減ってきたのだ。年のせいもあるのかな。いつも痒くて赤く爛れていた頭皮が、今ではすっかり健康。初めの頃のゴワゴワで挫絶した話を何人かから聞いたのだが、それを何とか乗り越えられるとシャンプーから離れられると思うので、肌が弱くてトラブルを抱えている方はチャレンジしてみて頂きたい。しかし気の長い話だな。