説明をやめる

hinakichi
2022年1月9日

 小樽に帰ってきて、作品の発表を再開しだしてから。今振り返ると自信が無かったためか、恥ずかしさからなのか、見に来たお客さんを捕まえては作品の解説を捲し立てていた。ある時とある奥様に私の作品を、「ひなこちゃん最近絵が明るくなってきたわね~、何年か前の作品だったら、そう、臭気を放っていたわよ!!」と言われた時には笑、流石に観客を嫌な気持ちにさせるために制作しているわけではないのだからと、誤解されることを恐れ、「そ、そんなつもりはない!」と言わんばかりに、いよいよ説明に走った。(*仲良く交流している奥様との笑い話である!)。またある時は、友人に「…ひなちゃん、病んでる??」と聞かれたり。本人としては面白かったりかわいいと思っていたりする作品なのに~。でもそれ(解説)ってやっぱりやるべきではないし、というよりもそれ以上に無意味だと最近はつくづく理解した。意味がないのだ。

 ところで、岡田斗司夫が面白くて動画をよく見るのだが、この切り抜き動画で、いかに観客を信じるかってことを語っている。大笑いしながら喋りまくる岡田斗司夫氏。明るくていいな~笑

 



半脱プラ計画

hinakichi
2022年1月8日

 ミキオ氏が今年の書初めを行った。脱プラ&脱電気依存。完全には無理かもしれないけど、昨年から徐々にプラスチック製品を減らしている。かつては100円ショップが大好き過ぎる空間だった。食品を保存する瓶から始め、調理器具諸々やら農作業の道具類。この先、例えば歯ブラシなんかも調べるとあるらしい。木の繊維を糸状にしてデンタルフロスとか出来そうだな(ちなみに歯磨き粉は、重曹とココナツオイルを練ってつくる)。外作業の時は薪ストーブを焚いている。家から出た紙類燃やして、炎のメラメラにわくわく笑。

仁木神社からお譲り頂いた神棚

●プラスチックから買い替えたものたちの一部

 少し前にテレビ番組で、プラスチック削減を試みるお店が、客が持参した入れ物に食品やお惣菜を移し替えて売っていた。納豆もステンレスの入れ物に小分けして陳列されていた。かつては藁で作っていたから陳列できたのか。よく考えたら、昔はこれが普通で、便利さを追求して良かれと思ってプラスチックが普及していったんだよなあ、ここへきて結局のところ、様々な分野において、進化してきたものがことごとく逆行していっているように感じるな。



襖絵

hinakichi
2022年1月5日

 仁木神社に初詣に伺った際に、2階に上げて頂き襖絵を拝見した。越後光詞さんという札幌在住で仁木のアトリエにて制作する画家の作品である。一見シンプルなのだが、それぞれの輪郭をはっきりとは描かずに重ねて存在するモチーフが空間を広げている。潔い線が気持ち良い。どこかユーモラスでほのぼのとした町内の空気を感じさせる。仁木神社が、そういった町内に溶け込んだ中心的な存在であることが描かれているようだ。

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 貴重なものを見させていただいた。神社の世界、面白くてますますハマるな!



仁木神社

hinakichi
2022年1月3日

 初詣に仁木神社に行ってきた。~本神社は明治12年旧徳島藩家臣仁木竹吉が先達となり、117戸の開拓移民を率いて本町に移住した折、郷土の守護神であった八幡社・祇園社・地神社を地域毎に鎮斎したのが創祀である~(北海道神社庁HPより)。

 とても立派で、とにかく手入れが行き届いており佇まいが神々しく、姿勢が正される思いだ。宮司さんの信念の現れだろう。下がっている風鈴は音がとても澄んでいて、清らかな空気が流れている。とても居心地が良い。参道に設置されている灯篭は、2020年の世界最大級のワインコンテスト「Decanter World Wine Awards 2020」で、見事金賞を受賞されたNIKI HILLSヴィレッジにより、受賞を感謝し奉納された。また、日本ソムリエ協会名誉顧問熱田氏の奉納により手水口の修理が行われ、ワインのボトルから水が出るデザインに新しく生まれ変わったとの事。なんとも斬新で現代的である。ドローンで撮影されたPVがあるので、鑑賞されたし。

 松前神楽にも力を入れており、昨年観に行ってきたがとても良かった。コロナ禍のため室外で行われたが、そのおかげで舞台の四つ角に松明を焚いており、とても雰囲気があった。(松前神楽については改めて記事にしたい。)

 ご子息とご縁があって神社についてのレクチャーを時々受けるが、何を質問しても丁寧で深い回答が返ってくる。熱い思いがほとばしり、これほどまでに熱心に活動できる事には感動を覚えるとともに、地域の皆さんにも良い影響があるだろうと想像する。

 初詣の際二階に上げて頂き、立派な襖絵を拝見した。次回の記事に。



明けましておめでとうございます。

hinakichi
2022年1月2日

 元日、知人のご実家である仁木神社に初詣に行ってきた。おみくじを引くと、、大吉!。幸先が良いな。そして、右側のピンクの三角巾は三角みくじというもので、中に入っている天然石の種類で占うものなのだが、私はトルコ石を引いた。そしてこちらも大吉!。実は二日前の30日に、だんなさまである音楽家一戸ミキオ氏と、北海道は寒いよね~、暖かいところに住みたいよね、例えばトルコとかどうかね、親日だしね~と妄想していた。そのトルコ石を引いた。もしやすでにトルコから呼ばれているのだろうか、、!

 ともあれ、今後とも揃って宜しくお願い申し上げます。

 



稲荷神社で飾り付け

hinakichi
2021年12月30日

 家の近所に稲荷神社がある。稲荷神社とは、五穀豊穣の神様を祭る神社である。回覧板で参道の除雪と飾り付けの案内があったので、新入り町民としてデビューする。時間に到着するとすでに除雪は終わりかけていたので、飾り付けの手伝いを行う。紙垂(しで)という白く細長い紙の飾りを縄に括り付けたり、徳利に神酒口(みきぐち)という飾りを刺したり。

 何故か他の神社の神棚が二つ並べて飾られている。会長は持ってこられちゃったんだよね~と笑っていた。それぞれの神社(建物)が無くなっちゃったのかな?。さて、こちらの神社のお札も欲しいなと思ったが、家には既に他の神社の神棚とお札を祭っているため質問すると、仲の良い神様同士だったら並べて祭っても良いよ~とのこと。神様にも色々種類が居られるのかな?。家の神棚を譲り受けた神社の宮司さんに聞いてみよう。神様同士喧嘩はしないよ!という町民のおじさまもいたけれど。そういえば昔引っ越し屋でバイトしていた時、仏壇と神棚がある家が時々あって、同じトラックにのせると喧嘩するので、それぞれ別のトラックで運んでいた。

 飾り付けが終わると太鼓を叩いて神様を呼ぶ。どん、と力強い音が響いた。かっこいいな~。それから神様は神社に居続けてくれて、1月10日のどんど焼きの最後に太鼓を叩いてお別れをするということだ。お役目の方がいらっしゃるのかと尋ねると誰もやってくれんのよというので、来年やります!!と名乗りを上げておいた。

家の近所の神社
祭壇飾り付け
神様を呼ぶ太鼓!
化石化した木だそう

 今年もあっという間に終わりが近づいている。皆様良いお年をお迎えください。



十四時過ぎのカゲロウ

hinakichi
2021年12月27日

 ”水辺の生き物 だから陸では生きてゆけない 気がしている” ”心ならもう決まってる 僕の前を僕の影が往く 遠く遠く遠く遠く 遠く果てる日まで ああ、泳ぐだけさ” 出だしからラスト。キリンジの名曲である。ここまでかっこいいこと言わないけどさあ~、普通に生きられなかったんだよ。涙笑。だから泳ぐだけさ!!

 歌詞も曲も全部纏めて好きなのだが、この曲を聴くといつも自動的に思い出す別の曲がある。Hipster Image/Make Her Mine。昔リーバイスのコマーシャルに使われていて、めちゃくちゃかっこいい~!!と聴くたびにうっとりしていた。当時たまたまリーバイスのアウトレットの仕分け工場でバイトをしていた。まだ自分が頓珍漢であるという自覚が無かった頃。バイト仲間にそんなつもりもなく誤解されてしまった行動があった。(Aちゃんあの時はゴメン!)普通はこういう反応するよねってなことを、一つひとつ地味に学習してきた。出だしのフレーズが被るのに加えて、そんなかつての記憶の数々が思い出される。自分の恐ろしく鈍(のろ)い成長の過程をカゲロウのように従えるのだ!

 



叫びと祈り

hinakichi
2021年12月26日

 最近本を読むと言ったら事件物ルポかどんでん返しものなのであるが、このところどんでん返しマヒを起こしていて、ラストを読んでも「えっこれってどんでん返し?」とピンとこないものや、こねくり回し過ぎて何が何だかわからないものが続いていた。そんな私が久々に出会った一冊。「叫びと祈り」(梓崎優/著)これには唸った。『砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人事件…中略…一人の青年が世界各国で遭遇する数々の異様な謎(文庫本裏表紙紹介文より)』が繰り広げられる。書店で平積みされていたのだが、もう10年以上も前に単行本で出版されていたものだ。種明かしされても尚、そこから余韻が続く。殺人が起こるミステリーでありながら絵空事ではない生々しさを感じるのだ。感性が豊であられるのも然ることながら、前提として世界中の物事やら仕組みやらを知らなければ面白い作品は描けないのだな。(*今読み返して、よく考えたらどんでん返しモノというくくりにするのもどうかと思った)

 ところで、私の購入した文庫本は乱丁本だった。現代の日本の技術からすればむしろ珍しいと感じ、なんとなく当たりくじを引いた気分である。



気配B

hinakichi
2021年12月24日

 だいぶいい具合にごちゃごちゃしてきた。混沌とする世界である。来年の群青展に気配(修正中、気配Aと改題)とともにこちらの作品を出品するのだが、統一感ゼロ笑。かろうじてタイトルを気配Bとしてテーマでつながりを出してみる。

 どうもこういったごちゃまぜに描き込む制作の方が自分は楽しいらしい。あと、気配Aの方で目標にしていた制作中に瞑想状態に持ち込むとか、何の話状態。集中力も落ち着きも無い自分にはどうもなじまない。今作品も制作開始する前に5分程瞑想しようと思っていたことを今思い出した。よし、明日こそ。

まだ完成ではない!



冬至

hinakichi
2021年12月22日

 本日は冬至、私の一年で一番好きな日。一番日が短い日ということは、この先明るくなる一方で、希望が芽生え気持ちが上向いていくからである。

働きに行っている農家さんからかぼちゃを頂いた。清内路かぼちゃというらしい。

来歴は不明ですが、明治時代にアメリカから導入された「デリシャス」に酷似しています。「デリシャス」は大正時代に長野県の奨励品種に指定されたいきさつがあり、当地に土着したものと思われます。主に煮物として利用し、茹でると粉ふき芋のようにホクホクにほけます。(おいしい信州ふーど図鑑より)

 冬至に大切に残したかぼちゃを神棚にお供えしてから、煮て食べるとのこと。今年神棚を設置したので、数日飾っておこうかと思う。(気づくの遅かった。。)