この度の展示設営作業から、初日の様子までを動画にしました。ざっと様子のみなので、是非直接作品を見て頂きたいです。お近くにお越しの際は思い出していただけますと嬉しいです。宜しくお願いします!
ホッケ釣り
随分経ってしまったが、初春にホッケを釣りに行った。塩谷のアニキに連れられて、4人でまだ暗い余市の海へ。どんどん日が昇り、快晴に! しかし、油断していたらとても寒く、私は途中から車の中で見守った。沢山の人々がホッケ釣りをしている。


海を覗くと、ホッケの群れが良く見える。そばの釣り人が釣れるわ釣れるわ、凄いな~と思っていたら、竿を渡され私もホッケ釣りに初チャレンジ! 初めてなのに、なんと6匹も釣れた。夫婦で計25匹。午前で終了したのだが、「こんなに釣れている時に帰るなんてもったいない!」と残念がられた。


大量に釣って、保存食にする。今回の目標である。そのまま冷凍でも良いのだが、今回は糠ニシンにすることにした。頭を落として、内臓を取る。ひたすらに捌き続ける。最後のあたりで出刃包丁の刃が欠けてきた。(安物の包丁だからかなあ) 一晩塩をして水分を出し、次の日糠に付け込んだ。そして、数日漬けて糠ニシンが完成、その後冷凍庫へ。その糠ニシンも、あと3本になった。
また一歩、半自給自足生活に向けて前進した。釣りに行った日の朝日が、雲の隙間から塩谷丸山を照らしていた。うまく写真をとれなかったのだが、直に見るととても神秘的に見えた。


彫刻60年 鈴木吾郎展 悠久を舞う

明日から、父鈴木吾郎の彫刻生活60周年記念展が開催される。本郷新記念札幌彫刻美術館の企画展である。図録のデータ整理や作品の撮影、展示作品の梱包作業などなど、手伝いで特にここ1か月はドタバタだった。お馴染み星美和さんのバレエレッスンCDのジャケット制作とまるかぶりして、昨日は展示会場の最終チェックとCDデータ入稿が重なった。
普段から散漫な脳みそが一層めちゃくちゃになってしまい、至らぬ点が多々あった。83歳のヨレヨレの父をサポートするために私が参加していたのに、二人そろっての頓珍漢な動きに動揺が広がる。笑 だが、どちらの仕事も皆様のご協力のもと無事に乗り越えることが出来た。
今回の展示中イベントが色々あり、明日のオープニングではギャラリーツアーがある。詳しくは美術館のHPをご覧ください。➡本郷新記念札幌彫刻美術館
イベント毎に私も会場に足を運びます。是非ご高覧くださいませーー!宜しくお願い申し上げます。
山に暮らす雑談
働かせて貰っている農家さんで、近頃は接木作業を行なっている。細かい作業は老眼鏡が必要となってしまったが、好きな作業だ。作業中時折り会話を楽しむのだが、それがまたいつも興味深い。最近教わった生き物の話がいくつかあって、その中の一つ、熊の話を。
北海道では、住宅街に熊が出没するのはよくある事だ。実家の側にも、現在の自宅の町内も、農家さんの周辺にも、何年も間隔は空くが、熊が出たとニュースになる事がしばしばある。昔は鈴を鳴らして歩けば熊は遭遇する前に身を隠すと言われていたが、現在では鈴を鳴らすと逆に寄ってくるらしい。人間が怖くないことが分かって来たのだろう。
人間が襲われた時、まず怪我の部分から襲って来た熊の遺伝子を解析するのだそうだ。そして、山に逃げたその熊を探し出し遺伝子を照合して特定し、殺処分する。それは、人間が美味しいと気付いた熊が、人間を襲う為に山から下りて来るのを阻止する為なのである。こ、怖いな〜。動物が冬眠をするのは餌が無いからで、餌があるとなると、冬眠はしないらしい。人間美味しいぞとなったら、年がら年中、熊が町を彷徨くことになる。すぐ数メートル先で遭遇したという話を時々聞くので、心積りをして、対策を練っておく必要がある。
私の祖父が仲間数人とクマに遭遇した時の話。目の前に大きいクマが立ちはだかり、絶体絶命! 仲間数人で一つの塊となり、一斉にクマを睨みつける。どちらも動かない。ややしばらくして熊が動こうとした瞬間に皆で一斉にワー!!と叫び声をあげ威嚇する。視線は絶対に外さない。熊は動きを止めこちらを観察、またややしばらくの間の熊との微動だにしないにらみ合い。これを何度か繰り返していると、何度か目に、突然熊は体を翻して山へ猛スピードで逃げていったという。
子供の頃この話を聞いた私は、睨む姿勢とワ~と叫ぶの繰り返しを、来るべき日に備えて訓練をするのであった。皆様も備えあれ。
よもやマンデラエフェクトか
父親が彫刻の制作活動の60周年を迎える。4月の末から、本郷新記念札幌彫刻美術館で60周年の記念展を開いていただける事になった。それは後日紹介させて頂くとして、今回は展示準備の作業中の出来事を。
このところ、記念展にむけて準備の手伝いをしに実家へちょくちょく戻っている。数日前は、美術館から要望のあった作品の画像纏めを行っていた。アイコン画像を見ながら、元データをファイリングしていく。風髪’80というタイトルの作品の元画像を見つけて添付したのだが、美術館から届いたアイコン画像とどうも様子が違う。どちらかのタイトルが間違っているのだろうか…と、父に問うと同じじゃないの?と言ってくる。いやいや、そっくりなのだが、肩の切れている場所が違うし、体のひねりも違う。「え~、これ絶対違う作品だよ。」と言うと、「このタイトルの作品は一つしか作ってない、角度が違うから別の作品に見えるのではないか?」と返事がくる。そんなわけないではないか、向かって右の腕が、片方は付け根から、もう片方は少し下あたりで切れている。「これは、同じ時期に同じテーマで2パターン制作したのではないのか?」と聞くと、「そんなことは絶対にない、これは初めてテラコッタで制作した、活動の転機となった記念すべき作品なのだ。」と言ってくる。そうなのだ。おまけになかなか大きくてたいそう重い。背景からも二つ作ったとは考えにくい。


母親を呼んで画面を見てもらうと、なんとこの作品は曰く付きのものだと言い出した。もう随分前に作品集を出す際に、こちらの作品の撮影をして画像を見ると、頭の上に煙が立ち上っている。これは、大きな埃でも落ちてきたのではないのか? いやいや、このようにはっきりと映っている煙が埃ならば、撮影中に気づくはずだし、撮影後も探せば見つかるはずだ。でも、この煙は画像を見て初めて現れたものなのだ。その時はパソコン上で煙を消して画像を使ったので、元画像は残されてはいない。もしや、今回の作品の変化にこの煙がかかわっているのではないのか。そう、これまで2度記事にした例のマンデラエフェクトである。
しかし、自分の中に仮説があった。家に帰り、自分のパソコンで写真を眺めた。試しに片方を反転させて比べると、方向は違うのだが、同じ作品であることが判明した。何のことは無い、画像が反転して保存されていたのだった。


しかしである。作品の記録用の写真を反転することなど絶対にありえない。カメラの撮影時、初めから反転の設定があるのかはわからないが、パソコンに取り込むまでの作業の間に、うっかり反転する機会は無いように思える。また、その後もう一つ反転した別の作品の画像が見つかったので、うっかり操作ミスを二つもするようなことがあるだろうかと疑問が残る。この度の騒動のカラクリは、マンデラエフェクトが起こり現実を擦り合わせるようにして、反転したという過去が構築されていったという事なのではなかろうか。う~ん、そう考えなければ、気持ちの落としどころが無い。
なんでマンデラエフェクトがあってほしいかというと、過去にやらかしてしまったあんな事やこんな事が今いる世界線では無かったことになるのではないかという淡い期待のせいなのだった。いや、本当に、無かった事なのかもよ。
食料危機とフードロス
このところ凄い勢いで世界的に昆虫食が勧められている。NTT東日本では研究開発を開始し、老舗の味噌屋ではすでにコオロギ醤油を生産。無印良品などの色々なメーカー、給食までもがコオロギを扱い出した。しかしである。私は少し前、食べるものが無くなったらその辺の草や昆虫を食べて生き延びるなどと、いわばネタとして記事にし、その際コオロギせんべいの紹介をしたのだが、現在ああ、(常日頃の)自分の浅はかな行動を猛烈に反省している。
世界中で昆虫食を押しすすめる動きが出始めてから、なんだか胡散臭いものを感じだし、小樽に住んでいるんだから昆虫言う前にまず魚釣ろうと考えを改めた。それに反して世の中ではどんどん昆虫、特にコオロギ押しが加速する一方だ。だが、そうなってくると当然反対の意見も出るようになってきた。
昔から食べられているイナゴは、稲を食べて生きているのできれいなのだが、コオロギは肥にいるから食べないと昔の人は言ったそうな。それについての記事も見つけたのでこちらをどうぞ。日刊ゲンダイDejital記事・松島修
また、中国では昔から妊婦にはコオロギは禁忌との教えもあるようだし、食品安全委員会によれば、コオロギには1好気性細菌数が多い。2加熱処理後も芽胞形成菌の生存が確認される。3昆虫由来のアレルギー源性の問題がある。4重金属類(カドミウム等)が生物濃縮される問題がある、とある。このようなものが、なぜ今突然に世界的に食べろという流れになっているのか。
さらには、フードロス問題である。例えば、毎年2月に大量に生産される恵方巻は損失額10億円。日本での食料廃棄量は全体で年間25億トンである。食糧が大量廃棄される一方で、培養肉や昆虫食べろと危機を煽る。子牛買い取り問題、牛乳大量廃棄、種子法廃止、種苗法改定…他にも色々あれもこれも、昆虫食べる前にすることがあるのではないだろうかと首をひねる事ばかりである。…いや、もしかするとこうまでしてコオロギを食べさせたい理由が、実はあるのかもしれない。と、思ってしまうのは妄想でしょうか。
考えは日々変化するものである。うっかり昆虫食を勧める様な記事を書いてしまった事への落し前をつけるべく今回の記事を書いた。
解説不要
数年前、わざわざお客さんを捕まえては作品の解説をしまくっていた時期があり、それは無意味なのだと反省する記事をいつだったかに書いたのだが、それはお客さんに失礼であり、無意味どころか嫌われるのか。鬱陶しいだろうとは思っていたが。ああ、あの頃の自分よ! ただわかって欲しかっただけなの。。。 最近山田玲司が面白すぎて動画を見まくっているのだが、この回にヒントがあった。8:45位からです。
どんど焼き2023

あけましておめでとうございます。本日は町内会の神社でどんど焼きが行われた。町内の住民の皆様がやってきてはお飾りなどを燃やしていく。お飾りが実に様々色とりどりで興味深い。
松葉を投入するとバチバチいって炎の勢いが強くなる。松に油が多く含まれているからだな。「この葉は何ですか?」「榊だよ、家で飾らないの?」「お神酒に飾るやつですね、来年ウチでもやるかー」みたいな会話を楽しむ。引っ越してきて1年半、少しずつ町内に馴染んで来ていると思う。

ところでこちら。私が幼稚園の頃、母親がタオルで作ってくれたうさぎちゃん。一枚のタオルを切らずに畳んだり丸めたりしたなら糸で縫ったり縛ったりして作ったもの。前足二つとしっぽを丸くきゅっと結んであるのがかわいい。ひどく気に入ってたのだが、引っ越しの時に出てきたのだ。今年は兎年、居間に飾っている。