中国雑記 3
3 トイレ
トイレにまつわる話も良く聞いていましたので、
関心のひとつでした。
(ドアがない、用を足す下で豚さんが待ちかまえている等)
しかし、私が訪れた場所は言うなれば都会ばかりですので、
拍子抜けする位綺麗な水洗が殆どでした。
それに北京などではオリンピックに向けて改築が進んだようです。
私の実家は学生の頃建て直すまでいわゆる「ぼっとん便所」でしたが、
そのようなトイレには出会いませんでした。
トイレひとつとっても国柄が現われます。
中国で通訳して下さった学生さんに、
日本では、用を足す時の音をごまかす「音姫」なる機械があたりまえのように
設置されている事を話したら、(男性の皆様はご存じでしょうか)
すかさず「知っている」との答え。
学生の弁論大会でテーマに使った学生さんがいたらしい。
そんなある日のことです。
展示の合間に、展示をサポートして頂いた会社の皆さんと
少林寺に出掛け、途中サービスエリアのトイレに寄りました。
するとトイレのフロアに入るなり、「ぎゃ!」という悲鳴が!
何事!?
とりあえず私も個室に入り、用を足した。
そして水を流すレバーを押した・・・とその時!
どばば~!!と、水が噴水のように噴き出してくるではないか!!
ひえ~!!!
しばらく固まって茫然と見守っていると、程なくして納まりました。
個室を出る頃、また別の個室から悲鳴・・
一緒にトイレに来た白(バイ)さんは、
「水圧の調整が悪いのでしょう。」との冷静なお返事。
な、なるほど・・
そして、何事も無かったように恐怖のトイレを後にしたのでした。