気配・修正9/29

hinakichi
2021年9月29日

 だいぶ黄色味が収まって、何となく平面的になってきた。これから微妙な色味を重ねて空間を広げていく。

 ところで、昔描いた作品の上から重ねて新しい作品を描きだすと、途中想定していない閃きが起こって自分にとっても新鮮な作品に仕上がるという作業が面白いと思っているのだが、最近は色について試行錯誤をはじめてからまだまだ完成ではなかったなと感じる作品が溜まってきて、その時一度完成したと思っていてもこのまま放置では成長がないので、それらを引っ張り出し引き続き描き進めることにした。

 これには別の側面もあって、昔はどんなにしょうもない作品でも出来の悪い子ほどかわいいと言わんばかりにあれこれ取っておいたのだが、そうすると作品がどんどん溜まっていく。ここ数年は30号~50号のキャンバスが毎年4枚ずつ溜まっていくのだが、こうやって毎年この塊が増え続けることが恐ろしくなってしまったのだ。制作活動を続けることが出来るという事はスペースがあるという事なんだと思った。ようやく覚悟がきまって、これはという作品を潰し始めた。



気配・修正9/19

hinakichi
2021年9月19日

 アクリル画「気配」の修正を宣言して以降、ぱったりと手が止まってしまい放置していたが、ようやく再開。とりあえず赤味を消そう。少しずつ色を乗せていく作業、これがなかなか楽しい。まだまだ赤い。

 展示から2か月半、久々に見て、えっこんなにオレンジだったっけ!?と自分で驚く。実をいうと、ブログで紹介した作品の写真は、白状すれば会場で見えた毒々しいオレンジを、そんなはずではないとばかりにフォトショップで自分のイメージまで抑えたのだ。けれども、今振り返るとやっぱりかなりのオレンジ色で作業を進めていたようなのだ。自分でも何故!?あの頃の自分が求めていたのは心に反してあのような激しいオレンジ色だったという事なのだろうか。見えていた色が目の中で変換されていたというか、体が求めていた色を脳みそが精神用に変換してインプットしていたという感じ。日本語がわからん。とりあえずようやく客観的に見えだしたという事で、次に進みたいと思う。



スポットライト!

hinakichi
2021年7月20日

 この度、スポットライトなるものを入手した。自然光で絵を描くことがベストであるのだが、夜制作するときは、部屋の明かりだけでは暗いのだ。

 このところ、色についての格闘が続いている。数年前まで、絵の内容や構図、大体の色の方向性が決まればあとは描き上げるだけという制作を続けてきた。それがある時、モチーフに炎を選び必然的に色について考えざるを得なくなった事が始まりで、それ以降色をどう見せるかが絵のテーマより重要になっていったのだ。群青展企画者の丸島さんの「イラストは線、絵画は色」という話に妙に納得したというきっかけもあった。

 すると、制作環境や展示会場のライティングがひどく気になりだしたのだ。はじめは絵具使いで散々格闘し、(色の種類によって反射が変わり面でなじまなくなったり、この色を出すためにどれとどれを混ぜると良いのか驚きや発見がいくつもあった、などなど)その次にようやく完成したものを会場で展示すると、思ったような見え方をしないことで苦戦が続いている。

 ある時の展示の制作を、引っ越したばかりの今思えば暗い部屋で描き続けていて、搬入1週間前に明るい日の光にさらした時に想定していた色よりもまるで明るすぎて今更どうにもできずに、会場ではどう見えるか心配のあまり搬入当日まで胃の痛い思いが続いた。またある時は、企画展で同じ部屋の作家さんがスライドの作品で部屋を暗くする必要があることが当日判明し、暗い絵を描いていたため、絵が見えにくく、スポットライトをあてると今度は光ってこれまた見えなくなってしまう。それぞれが自分の都合良い時間にきて自分の展示をすませて帰るスタイルだったので、この時は最終的にオーナーさんがうまく修正してくれたらしく、当日朝には良い感じにライティングを修正してくれていた。プロの技術はさすが。

 今回のTHEY展では、前述したが、暖かく柔らかいイメージで中心の手の部分だけ差し色程度にハッとするオレンジ~ピンク系の明るい色をのせたくらいのイメージで制作していたのだが、会場で展示してみると、ビカビカとどぎつく発色しているではないか!あまりにもイメージと違っていたため、心の折り合いをつけるまで2日かかった。

 しかしながら、展示も終わり今落ち着いて作品を眺めていると、やっぱりそもそもの作品の色のバランスがうまくいってなかったのだということに気が付きだした。その辺がうまくいっている作品であれば、どのような会場で、どのような明るさでも、それぞれの見え方でなじむのではないかと。

 今回の作品は寝室で描いているのだが、明け方4時半くらいには明るくなってきて、その時の色味が想定より赤味が飛んでいて、それはそれでなかなか素敵に見えていた。そのうち6時位になると赤味を帯びてきてそのくらいの色味で制作を続けていた。そして展示してみたら赤味やコントラストが強くなった。つまり、制作物ってこれが正しいっていう色の設定など自分の頭の中にしか存在していないんだなあという事だ。

 今回スポットライトを取り付けたことで、より色について検討するための材料に出来たらと思う。



作品「気配」修正開始

hinakichi
2021年7月18日

今回展示した作品の「気配」がこちら

次の展示(来年1月)にむけて大々的に改良することを決意。

前述したが、右手とそれにとまる蝶(現実)と、左手とそれに群がる蝶たち(空想)の組み合わせだったのだが、どうもわかりにくいので、もっとシンプルにするため、現実部分を削除しようと思う。

もう一つは、空想の蝶の翅の色が強すぎたため、もっと淡くしたい。本当は、制作中気づいていたのだが、展示に間に合わないかもという不安から、思い切って色をのせる事が出来なかったのだ。

あと、模様を描きこんでいくうちに、だんだん蝶とも言えない何か模様に変化していって、制作が瞑想のような状態になることを期待していたのだが、そこまでたどり着けなかったので、今回はそこまで行けることを目標にした。

まずは、右手を消してみる。

ようやっと手をいれてみたら、踏ん切りがついたぞ! これから、制作過程を時々アップしていきたいと思います。