イモムシ教団事件

hinakichi
2021年8月4日

 7月21日投稿の続きである。イモムシ・ケムシに益々興味を持った私は、イモムシ教団事件という奇妙な歴史に辿り着いた。小名木善行さんという日本の国史啓蒙家のブログ、Youtubeに詳しく紹介されている。以下抜粋

7世紀のあるとき、日本が大きく変質してしまいそうな事件が起こりました。
それが「イモムシ教団事件」です。
日本書紀に書かれています。
日本人が現世利益のために「イモムシ」を信仰する国になりそうになった事件があったのです。

それは、西暦644年(皇極天皇3年)・・・いまから1376年前のことでした。
いまの静岡県の富士市か富士宮市のあたりに大生部多(おほふべの おほ)という者が現れて、ちょっと変わった種類の大きなイモムシを常世(とこよ)の神だと称して、イモムシ信仰の宗教団体を作り、「なんでも願いが叶う」と言って、信者に全財産を寄進させたのです。(ねずさんの学ぼう日本HP より)

 HPと動画では、その教団の教祖・大生部多(おほふべのおほ)を秦河勝(はたのかはかつ)が退治するまでを解説している。最近神社巡りもしているのだが、秦河勝は日本に神社を広めた人らしいので、神社経由で秦河勝を勉強していたのだが、イモムシで繋がった。笑

 動画が面白いので是非。



青大将

hinakichi
2021年8月2日

 先日スーパーに行く通り道になっている林で、道のど真ん中に蛇が横たわっていた。ここぞとばかりにカメラを構えようともたもたしている間に、蛇はスルスルと林の中に消えていったのだが、なんとか姿をとらえることが出来た。おそらくは青大将。恐る恐るカメラを向けたのだが、映した画像を拡大してみると口を大きく開けている!咬まれたら痛そう。。ちなみに毒は持たないらしい。

 青大将との出会いは2年前に遡る。ある夏の朝方、6時位に窓の外で鳥がギャーギャー鳴いて騒いでいる。ちょっと尋常ではない危機的な泣き声になんだと思って窓の外を眺めても何も見えない。何だろうと思いつつ、ふと窓枠に目をやると蛇がいるではないか!びっくりした。よく見ると卵を3つほど飲み込んだようなでこぼこがある。鳥の巣が襲われて親鳥が蛇に抗議していたのかもしれない。はじめはシマヘビだろうかと思いゴマ研のメンバーに確認をお願いしたところ、色が緑系、家につく、目の上にでっぱりが無い、鳥を良く食べる、などの特徴から青大将ではないかと口々にコメント頂いた。その時の写真と動画がこちら。

卵を飲み込んだような3つのでこぼこをお解りいただけるだろうか?動画の方は分かりにくいので、写真の方でご確認くださいませ。

 頭(首)の動きが何とも言えず優雅で、舌をチロチロ出している様子がいかにも蛇っぽくて面白い。現在通っている畑にも蛇が出るようなのだが、なんとなくむしろちょっと会いたいと思っている。



農業アイテム

hinakichi
2021年8月1日

 皆さんは2007年7月の今日の変な人コーナーでご紹介した空調スーツを覚えているだろうか。当時はそんな存在を知らなくて面食らったのだが、現在では例えば工事現場で、空調ベストを着用していないと現場入り出来ないほど大切なアイテムらしいのだ。空調ベストはこの度農場で各自に支給されたのだが、これがとても快適。汗のかき方が違うのだ。今年の夏は北海道が異常に暑く、小樽でも連日30度越え。旭川では昨日はなんと38度まで上がった。クーラーなど使っていない道民の高齢者のお宅などは危険だと思う。

 今回購入した農業帽子の模様がとても気に入って、嬉しくてウキウキ。ホーマックで買った。完全装備していざ、ビニールハウスに向かってずんずん歩く様は、さながら農場戦士のようではないか!



小熊邸

hinakichi
2021年7月29日

 先日、札幌の古民家を活用したカフェにお邪魔した。建物を見学するのが目的。建築家は田上義也(たのうえよしや)である。田上義也と言えば、小樽を含め道内に多くの建築物を残した、北海道におけるフリーの建築家の草分け的存在である。小樽の坂牛邸も見に行ってきたばかり。洋風のデザインがしゃれていて、絵本に出てきそうな可愛さ!

 今、「田上義也と札幌モダン」(井内佳津惠/著)という本を読んでいる。田上の半生と交友の軌跡を書いたものだが、版画や洋画の作品の紹介もあって、それもなかなか良い。さらには音楽家でもありヴァイオリンで活動をし、札幌新交響楽団の創立者であった。音楽家が絵も描いているとかは良くあるが(逆もまた然り)、建築家と音楽家を同時にこなすって珍しいな、たぶん。でも、芯の部分がぶれなければ何を同時にやっても同じことか。ちなみに、札幌新交響楽団で検索しても札響ばかりがヒットして、新交響楽団の記事がほぼ見当たらず、現在の活動を調べられず。

 小樽にゆかりのある田上義也について勉強を始めたという話でしたが、今後も勉強が進んで建築物を訪れたりしたらまた記事を描こうと思います。



THE LIBRARY 2021 DM

hinakichi
2021年7月28日

今年も東京のTHE LIBRARY 2021展のDMを制作させて頂きました。(作品の出品は致しません。)

8月4日(水)~14日(土)TOKI Art Space  

詳しくはこちらから➡THE LIBRARY HP

関東にお住いの皆さま宜しくお願いします!



色々お豆

hinakichi
2021年7月27日

 札幌在住の版画家・宝賀寿子さんから6月に豆を頂いた。 早速畑に植えました。

左から、鞍掛豆・アキシマインゲン・早もぎインゲン・モロッコインゲン・さや黒インゲン

順調に育ってます!

 宝賀さんは木版画で身の回りの動植物をモチーフに制作されておりますが、膨大な知識に裏打ちされた確かな表現、かつ愛嬌のある作風が素晴らしいです。



シモツケマルハバチ

hinakichi
2021年7月26日

去年の今頃、庭のシモツケの葉にイモムシを発見。それがこちら

 緑~ピンク色のグラデーションがかかっていて、とてもキレイ。そして瞬間移動でもしているのかと思うほど、凄い速さであちこちに移動するのだ。なんの幼虫か調べるためゴマシジミ研究部の皆さんに画像を送ってみると、蜂に詳しいSさんからご返答が。

 こちらはシモツケマルハバチの幼虫なのだそうだ。ハバチの幼虫は名前の通り植物の葉を食料にしており、こちらの幼虫はシモツケしか食べない。花を食べた幼虫は体が緑からピンク色にまだら模様に変化したりするため、最近花を食べたのだろう、との事。ちなみに、背中の白いぷちぷちはロウ物質で芯の部分は短い針。触るとチクリとするようだ。このあと4~5日で地中に潜り土繭をつくり蛹になった。

 ハバチは原始の昆虫の扱いで針がなく、刺したりはしない。それに対し進化の過程で産卵管が針に変質していったのが有剣類・有剣蜂。原始のハバチが単独行動で進化するのに対し、社会性を持ったのがスズメバチやミツバチ、アリなどである。(有剣蜂でもコロニーを作らず単独行動をとる種も有る。セイボウやオナガバチ他)

 原始の蜂が単独行動とは!蜂なのにイモムシが自分で植物を食べて、土に潜って蛹になるなんて、びっくりした。おまけに蜂なのに刺さないなんて。だけど、産卵管が針になってしまったら、有剣蜂はどこから卵を産むのかな?Sさんはさらに詳しく調べて下さった。針は武器として独立していって、別に産卵孔という器官が出来たそうである。

 ハバチの産卵管は平べったく、葉や茎にスリスリして表面に傷をつけて産卵する。Sさん曰くおしりを左右にちょこちょこ動かして産卵する姿がカワイイんだって!見てみたいですなあ~!



ミニトマト

hinakichi
2021年7月25日

 昨日、一昨日と仁木町のトマト農園で収穫の仕事をしてきた。初めての仕事であり、真夏の炎天下でビニールハウス内での作業。緊張もあってか初日は終わりごろ朦朧としていたが、二日目は体調のピントが合ってきたのか、しっかり作業ができたと思う。(個人比)

 前半は大玉トマトで、後半はミニトマト。大玉の方は収穫してからどんどん赤くなるため、わりと青いうちに収穫してしまうので、迷ったら収穫するように教わる。逆に、ミニトマトはしっかり赤くなるまで手をつけないので、迷ったら収穫しない。

 そこで重要になるのが色の判別。大玉はおそらく問題ないのだが、ミニトマトの色の判別は二日とも迷いに迷った。「これくらいなら収穫していいけど、これくらいはまだです。」と説明をうけるのだが、迷ったら収穫しないを守っていたらどんどん残していく状態に。「う~ん、もっと収穫できますよね。」といって再度指導を受ける。さっきの色とこっちの色だとどっちがどうなんだっけ?光に充てると赤味が良くわかるので、一つ一つ確認してみる。全体の中で色の印象が変わっていくので、時々参考にするトマトと比べて確認。調子が良くなってくると、前の方で作業していた場所を振り返ると、あれっまだ収穫するべきトマトがあっちにもこっちにも。私は色には自信があるわよ、と心の中で思っていたのだが、あえなく玉砕!

 そうしていくうちに、二日目の終盤には直感が働くようになってくる。ちょっと不思議な感覚。そして、手が動くようになっていった。時には取ってみて赤味が足りない時もあるのだが、大体イメージどおりに見えてきた。(実際はまだまだ甘いのでしょうが)次に行ったときまで、この感覚が消えませんように~!

 トマトの収穫においても、「色と光問題」と図らずも直面してしまった私。物と色の関係は深いな!



蜂の巣

hinakichi
2021年7月22日

玄関縁の下のコンクリートの隙間の中に蜂の巣が作られていることが確実であるため、今朝隙間を埋める作業をしていた。スズメバチだとおもう。作業がひと段落してふと家全体を眺めると、屋根の軒下やら2階のフェンスの下やらに計4つの蜂の巣を発見。こちらはスズメバチではなさそうなので、長い棒で落としてみる。

それがこちら!

繭がびっしり!蜂の巣をまじまじと眺めるのは初めてだが、繭がくるんとしてキレイ。拡大するとわかるのだが、繭の脇には幼虫もいる。成虫がお世話をしているようだ。ネットで調べてみたのだが、フタモンアシナガバチという種類に似ているがどうなんだろうか。うーん、ちゃんと調べよう。

リンゴの木にも、すごく小さな蜂の巣が作られ始めていた。こちらは、マメコバチかな??

突然巣を失った蜂たちが巣のあったあたりにウロウロとたむろしている。。巣、また作るだろうな。



オオムラサキの幼虫

hinakichi
2021年7月21日

 2019年に発行した「そら君が出会った不思議な青いチョウ」の制作過程では、色々な経験や勉強をさせて頂いた。イモムシに関しても、この仕事のおかげで認識が大きく変わった。イモムシひとつとっても、実に様々である。頭の中の気持ち悪いフィルターを外すことが出来ると、美しかったり造形的に興味深いものが沢山あるのだ。

 こちらオオムラサキの幼虫。

 え~、まるでにゃんこの顔みたい。マンガちっく過ぎない??と思いきや、まんまこんな顔してる。すごくかわいい。この幼虫を知ったことが、イモムシに興味が湧くきっかけになった。オオムラサキの幼虫の写真はこちらから…「芋活」というイモムシ・ケムシの専門サイトが非常に面白いのでご覧あれ!https://www.imokatsu.com/

 絵本で描かれている動物や生き物がとてもマンガちっくなデフォルメだと思っていたら、そういう造形なのだと驚くことが度々あった。去年エゾアカガエルの仕事をした時も、オタマジャクシがそんな顔しててやっぱりびっくりしたものだ。

 先日、ゴマシジミ冊子の監修でご指導頂いております坂本洋典氏から、メンバーに神戸大学の杉浦真治博士によるイモムシ・ケムシの非常に面白い講義の動画をご紹介頂きました。こちらも、イモムシ・ケムシが大丈夫な方はぜひご覧くださいませ!

「イモムシ・ケムシの護身術」https://www.youtube.com/watch?v=atUx5XsNHRY&list=LL&index=3 (トップからケムシ画像なんで、埋め込み自粛。。)