小熊邸

hinakichi
2021年7月29日

 先日、札幌の古民家を活用したカフェにお邪魔した。建物を見学するのが目的。建築家は田上義也(たのうえよしや)である。田上義也と言えば、小樽を含め道内に多くの建築物を残した、北海道におけるフリーの建築家の草分け的存在である。小樽の坂牛邸も見に行ってきたばかり。洋風のデザインがしゃれていて、絵本に出てきそうな可愛さ!

 今、「田上義也と札幌モダン」(井内佳津惠/著)という本を読んでいる。田上の半生と交友の軌跡を書いたものだが、版画や洋画の作品の紹介もあって、それもなかなか良い。さらには音楽家でもありヴァイオリンで活動をし、札幌新交響楽団の創立者であった。音楽家が絵も描いているとかは良くあるが(逆もまた然り)、建築家と音楽家を同時にこなすって珍しいな、たぶん。でも、芯の部分がぶれなければ何を同時にやっても同じことか。ちなみに、札幌新交響楽団で検索しても札響ばかりがヒットして、新交響楽団の記事がほぼ見当たらず、現在の活動を調べられず。

 小樽にゆかりのある田上義也について勉強を始めたという話でしたが、今後も勉強が進んで建築物を訪れたりしたらまた記事を描こうと思います。