シモツケマルハバチ

hinakichi
2021年7月26日

去年の今頃、庭のシモツケの葉にイモムシを発見。それがこちら

 緑~ピンク色のグラデーションがかかっていて、とてもキレイ。そして瞬間移動でもしているのかと思うほど、凄い速さであちこちに移動するのだ。なんの幼虫か調べるためゴマシジミ研究部の皆さんに画像を送ってみると、蜂に詳しいSさんからご返答が。

 こちらはシモツケマルハバチの幼虫なのだそうだ。ハバチの幼虫は名前の通り植物の葉を食料にしており、こちらの幼虫はシモツケしか食べない。花を食べた幼虫は体が緑からピンク色にまだら模様に変化したりするため、最近花を食べたのだろう、との事。ちなみに、背中の白いぷちぷちはロウ物質で芯の部分は短い針。触るとチクリとするようだ。このあと4~5日で地中に潜り土繭をつくり蛹になった。

 ハバチは原始の昆虫の扱いで針がなく、刺したりはしない。それに対し進化の過程で産卵管が針に変質していったのが有剣類・有剣蜂。原始のハバチが単独行動で進化するのに対し、社会性を持ったのがスズメバチやミツバチ、アリなどである。(有剣蜂でもコロニーを作らず単独行動をとる種も有る。セイボウやオナガバチ他)

 原始の蜂が単独行動とは!蜂なのにイモムシが自分で植物を食べて、土に潜って蛹になるなんて、びっくりした。おまけに蜂なのに刺さないなんて。だけど、産卵管が針になってしまったら、有剣蜂はどこから卵を産むのかな?Sさんはさらに詳しく調べて下さった。針は武器として独立していって、別に産卵孔という器官が出来たそうである。

 ハバチの産卵管は平べったく、葉や茎にスリスリして表面に傷をつけて産卵する。Sさん曰くおしりを左右にちょこちょこ動かして産卵する姿がカワイイんだって!見てみたいですなあ~!