仁木神社

hinakichi
2022年1月3日

 初詣に仁木神社に行ってきた。~本神社は明治12年旧徳島藩家臣仁木竹吉が先達となり、117戸の開拓移民を率いて本町に移住した折、郷土の守護神であった八幡社・祇園社・地神社を地域毎に鎮斎したのが創祀である~(北海道神社庁HPより)。

 とても立派で、とにかく手入れが行き届いており佇まいが神々しく、姿勢が正される思いだ。宮司さんの信念の現れだろう。下がっている風鈴は音がとても澄んでいて、清らかな空気が流れている。とても居心地が良い。参道に設置されている灯篭は、2020年の世界最大級のワインコンテスト「Decanter World Wine Awards 2020」で、見事金賞を受賞されたNIKI HILLSヴィレッジにより、受賞を感謝し奉納された。また、日本ソムリエ協会名誉顧問熱田氏の奉納により手水口の修理が行われ、ワインのボトルから水が出るデザインに新しく生まれ変わったとの事。なんとも斬新で現代的である。ドローンで撮影されたPVがあるので、鑑賞されたし。

 松前神楽にも力を入れており、昨年観に行ってきたがとても良かった。コロナ禍のため室外で行われたが、そのおかげで舞台の四つ角に松明を焚いており、とても雰囲気があった。(松前神楽については改めて記事にしたい。)

 ご子息とご縁があって神社についてのレクチャーを時々受けるが、何を質問しても丁寧で深い回答が返ってくる。熱い思いがほとばしり、これほどまでに熱心に活動できる事には感動を覚えるとともに、地域の皆さんにも良い影響があるだろうと想像する。

 初詣の際二階に上げて頂き、立派な襖絵を拝見した。次回の記事に。



叫びと祈り

hinakichi
2021年12月26日

 最近本を読むと言ったら事件物ルポかどんでん返しものなのであるが、このところどんでん返しマヒを起こしていて、ラストを読んでも「えっこれってどんでん返し?」とピンとこないものや、こねくり回し過ぎて何が何だかわからないものが続いていた。そんな私が久々に出会った一冊。「叫びと祈り」(梓崎優/著)これには唸った。『砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人事件…中略…一人の青年が世界各国で遭遇する数々の異様な謎(文庫本裏表紙紹介文より)』が繰り広げられる。書店で平積みされていたのだが、もう10年以上も前に単行本で出版されていたものだ。種明かしされても尚、そこから余韻が続く。殺人が起こるミステリーでありながら絵空事ではない生々しさを感じるのだ。感性が豊であられるのも然ることながら、前提として世界中の物事やら仕組みやらを知らなければ面白い作品は描けないのだな。(*今読み返して、よく考えたらどんでん返しモノというくくりにするのもどうかと思った)

 ところで、私の購入した文庫本は乱丁本だった。現代の日本の技術からすればむしろ珍しいと感じ、なんとなく当たりくじを引いた気分である。



絵をかくはと

hinakichi
2021年10月25日

*『カラー版・創作えばなし3 絵をかくはと』 坪田理基男・作/ポプラ社1974年

 幼稚園から小学4年生くらいまで夕張郡の栗山町に住んでいた。小学2年生の時、小学校の図書室から「絵をかくはと」という絵本を借りて読んだのだが、それが物語に感動という経験をした初めての作品だった。(にもかかわらず)内容はうる覚えなのだが、戦争で亡くなった子供が鳩になって戻ってきて、路上に絵を描くという内容だったと思う。図書室に返却したあと、手元に置いておきたくて思い出して真似をし自分で冊子を作ったくらい魅かれた絵本だった。それから約10年程たった大学生時代。夏休みに実家の小樽に帰省した際、栗山町に小旅行を計画した。母校を訪ねもう一度記憶の中の絵本を読み、感動を確かめるためである。

 出発は期待でいっぱいだった。あの時の感動は確かなものであったのか。高速バスに乗り栗山町に到着した。思い出の地を一頻り歩いた。音がしない。しーんと静まり返って、人っ子一人いない。考えてみれば学校は授業中だし、大人はみな就業中だろう。それにしても車も一台たりともすれ違わない。これにはわくわくしていた心がすっかりしぼんで、ひどく物悲しい気持ちになってしまった。栗山とはこのように寂しい町であったろうか?記憶の中の、子供時代の遊んだ思い出の数々、それはもうあんなことやこんなこと、良いことも悪いことも含めて激動の日々だった。けれど実際は子供時代だって街中は変わらず静かなものだったのだろう。思い出って得てして寂しいもので、さらにそれが完全な過去として決別し、強調されてしまったのかもしれないな。

 小学校に到着し、職員室で事情を話すと図書室に案内してもらえた。目当ての絵本は無事に見つかり、記憶していたとおりの内容だった。町を降り立った時の寂しい感情が強烈すぎて、絵本はというと、内容の確認をしたという感じ。でも、この本は8歳の子供の心に確かに形を残したのだ。その後恥ずかしながら漫画家を目指し、挫絶後絵本を(時たまだが)描き続けている今も、実は絵以上に話で感動したいと思っているところがある。

 その後何年か経ち、何かの拍子に栗山町が絵本の町として活動をしていることを知る。(ただ、今検索で見る限りでは確認出来なかった。)その後日ハムの栗山監督が住み始めて知名度が急にアップ。町のHPをみると、現在なかなか頑張っている様子で嬉しくなった。



テレフォン人生相談

hinakichi
2021年10月10日

 畑の仕事中、ずっとラジオが流れている。普段はラジオを聞かないのでなんとなく新鮮。チャンネルは良くわからないのだが、11時にテレフォン人生相談が始まる。パーソナリティーは加藤諦三氏。日本の社会心理学者なのだが、心理学の本を沢山出している。あるがままに生きる・森田療法により自身の不安障害を克服し、同療法の観点から悩みを解決するお手伝いをしたい、と考えたのが始まりと昔本で読んだと思う。

 かくいう私も、20代半ば頃に初めて加藤諦三の『「やさしさ」と「冷たさ」の心理』(大和出版 1985)という本を読んで衝撃を受け、人生観ががらりと変わった経験がある。そんな氏の人生相談、興味深く聞き入っているのだがなかなか厳しい。相談者さんが説教されることもしばしば。相談者さん、相手を自分の思い通りに動かしたいのに動いてくれなくて怒っていたり苦しんでいたりする。しかし表面上自分に都合よく悩みを語っても即座に見破られてしまうのだ。そして喝!なんか爽快。笑

 少し前の相談で、ずっと仲良く暮らしていた夫が、ある日遊びの交通費をお願いしたら突然怒り出してそれ以来亀裂が入り離婚の危機で困っているという内容があった。ずっと仲良く暮らしてきたのに、どうしてこんなことになってしまったのか。氏の返答は「あなたは生まれてきてから今までの人生で、人間関係で「仲が良い」という経験をしたことが無いので、仲が良いとはどういうものかがわからないのです。」う、う~ん刺さる!!涙。親との絡みもあったんだったかなあ、この時は優しめにエールを送って纏めてたと思うよ。多分(いつも作業中なので時々聞こえなくて若干不完全燃焼)

 今までに5,6冊本を買った。色々な切り口から展開していくのだが、根本的な部分で伝えたいことは同じ。だが、言い回しや表現に必ず「お、これはなるほど」と思える新鮮な場所があるので時々、これからも新刊に手が伸びると思う。

カバーはもはや無くなってしまった

 



帽子が似合わないと思っている人のための帽子屋!【Hicktown Crftsman Club 】

蜂鳥あみ太+acc田村賢太郎の北海道初来襲

hinakichi
2021年9月21日

 昨晩は小樽なまらやさんで蜂鳥あみ太+acc田村賢太郎のライブ。初めて拝見しましたが、あまりにも強烈!!蜂鳥あみ太さんは地獄シャンソン歌手。全身網タイツで登場。

「シャンソンは三分間のドラマ、その内訳は1分間の殴り合いと1分間のセックス、残りの1分間は爆破シーン」をモットーに今日も地獄に潜伏中。蜂鳥あみ太=4号オフィシャルサイトより

 モットー通り暴力的といえるほどに向かってくる音楽、パフォーマンス、熱気!これは生で体感してほしいですなあ~!トークも凄いテンションで繰り広げられるのだが、計算ずくというよりもいっちゃってる感、だからこその凄み!(?笑)ずっしりと構えた田村さんのアコーディオンが地上にあみ太さんを繋ぎとめております。

 *後日改めてネットで動画を見たのだが、記憶の中の激しさに反して思いのほか落ち着いたライブ回し。完全にあみ太ワールドに持っていかれていたのだな。



おたる BOOK ART WEEK 2021

hinakichi
2021年9月2日

 今年のおたるブックアートウィークのチラシを頂きました。小樽市のお店や公共施設などの12会場で、本にまつわる作品の展示が10月に開催されます。私も今までに3度参加しました。(今回は私は参加はしません。)詳細はこちらから➡おたるBook Art Week 公式ブログ

 今年のフライヤー制作はシベリア卍固めさん。コウモリがモチーフで、またこれまでと違うイメージ、カッコイイ!



URA OTARU BAZA-ART

hinakichi
2021年8月24日

 ウラオタルバザートとは、北海道小樽市の梁川通りを中心に開催される「自由な表現」を楽しむバザールとアートのイベントです。こちらのHPにコンセプトが紹介されています。➡ウラオタルBAZA-ARTHP

 2021年8月11日(水)から8月29日(日)まで。あと5日間やってます!自分は昨日行ってきました。雨降ってたけど明るい雰囲気。楽しかった!

 目玉は奈良美智さんの展示と旅の記録映画上映。ウラオタルチンドン楽団の練り歩きや、通りの路上チョークドローイング、カスタネットや藁人形づくり。20組の出品者がひと箱ごとに手作り商品を販売したり。様子はこちらから!➡ウラオタルBAZA-ARTツイッター

 「小樽 昭和ノスタルジー」という小樽のかつての様子がわかる大変興味深い書籍があるのだが、その中にやはり路上にチョークで絵を描きまくっている子供の様子が。昔はこんな光景が日常だったようです。今回のイベントの主催者ジーンズショップロッキさんの紹介記事でした。

 イベントの動画も上がっていたのでご覧あれ!

 

 



桃内稲荷神社

hinakichi
2021年8月18日

 塩谷の隣に桃内という地区がある。塩谷、忍路、蘭島などに囲まれてそこだけポツンと存在している不思議な町。昔その地区には桃内川が流れており、桃内村と名付けられた。アイヌ語でヌモマナイ・果実のある沢の意。その桃内の神社を訪れた。なんと、賽銭箱が段ボールの手作り!かわいい。

愛らしい!
鳥居と拝殿
本殿



あがた森魚さんLive

hinakichi
2021年8月17日

 昨日は小樽のなまらやさんであがた森魚さんのライブがありました。林静一の漫画赤色エレジー経由であがたさんの赤色エレジーを聞いていたが、ライブは初めて。凄く良かったです!歌って、口だけで歌うのではなくて顔全部の筋肉から全身で表現するんだな。なんというかどっしりとしていて、圧倒されました。間奏で「 ッ ホッホ・ ッ ホッホ・ ッ ホホホホホホーー」とお腹の底から湧き上がるような掛け声や、時折響くビブラートがすごく気持ちが良い。

 合間の語りも面白いのだ。挨拶についての想いを語ったり、文房具屋さんの包装紙を比べて歴史考察をしてみたり。買ってきた模造紙で(お店の主人には「正式には上質紙っていうんですよ」って訂正されたらしい笑)舞台の上の必要のないものを隠していたのだが、ふと思いついたようにその紙をパートナーに見立てて手を繋ぐようにして、他の出演者と舞台上をぐるぐる散歩してみたり。日常生活がすでにアートでその中に歌があるって感じかな??

 今回企画したのは共演したさり~ちゃん。さりちゃんは小樽の旅の宿・やまきちとまやをご主人のベルさんと営んでおります。アコーディオンを抱えて登場、大きなうねりに身を任せて実に気持ちよさそう。本当に楽しく素敵な夜でした。

途中、ビシッと決めポーズ!



新種の茸発見!

hinakichi
2021年8月11日

 こちらは北京の街なかで撮った写真。なにかのオブジェだったかもしれないが不思議な空間。

 2008年にも中国を訪れており、中国雑記1~9と紹介記事にしましたが、中国は今や凄まじいスピードで進化中。当時の物価で日本の1/6位と言われていましたが(たしか)、2019年の北京や大連などは今や東京をはるかに凌ぐ近未来都市のようだった。(中国の都会と田舎では別世界であることは忘れてはいけませんね)。今回の記事は2年前の事で色々忘れてしまっているのだが、駐車場の予約などもスマホで出来てしまう程何もかもがスマホで行われていた。日本も追いかけてるんだろうが、この先スマホを持たないお年寄りなどはどう生きていけば良いのかな。