食料危機とフードロス

hinakichi
2023年2月20日

 このところ凄い勢いで世界的に昆虫食が勧められている。NTT東日本では研究開発を開始し、老舗の味噌屋ではすでにコオロギ醤油を生産。無印良品などの色々なメーカー、給食までもがコオロギを扱い出した。しかしである。私は少し前、食べるものが無くなったらその辺の草や昆虫を食べて生き延びるなどと、いわばネタとして記事にし、その際コオロギせんべいの紹介をしたのだが、現在ああ、(常日頃の)自分の浅はかな行動を猛烈に反省している。

 世界中で昆虫食を押しすすめる動きが出始めてから、なんだか胡散臭いものを感じだし、小樽に住んでいるんだから昆虫言う前にまず魚釣ろうと考えを改めた。それに反して世の中ではどんどん昆虫、特にコオロギ押しが加速する一方だ。だが、そうなってくると当然反対の意見も出るようになってきた。

 昔から食べられているイナゴは、稲を食べて生きているのできれいなのだが、コオロギは肥にいるから食べないと昔の人は言ったそうな。それについての記事も見つけたのでこちらをどうぞ。日刊ゲンダイDejital記事・松島修

 また、中国では昔から妊婦にはコオロギは禁忌との教えもあるようだし、食品安全委員会によれば、コオロギには1好気性細菌数が多い。2加熱処理後も芽胞形成菌の生存が確認される。3昆虫由来のアレルギー源性の問題がある。4重金属類(カドミウム等)が生物濃縮される問題がある、とある。このようなものが、なぜ今突然に世界的に食べろという流れになっているのか。

 さらには、フードロス問題である。例えば、毎年2月に大量に生産される恵方巻は損失額10億円。日本での食料廃棄量は全体で年間25億トンである。食糧が大量廃棄される一方で、培養肉や昆虫食べろと危機を煽る。子牛買い取り問題、牛乳大量廃棄、種子法廃止、種苗法改定…他にも色々あれもこれも、昆虫食べる前にすることがあるのではないだろうかと首をひねる事ばかりである。…いや、もしかするとこうまでしてコオロギを食べさせたい理由が、実はあるのかもしれない。と、思ってしまうのは妄想でしょうか。

 考えは日々変化するものである。うっかり昆虫食を勧める様な記事を書いてしまった事への落し前をつけるべく今回の記事を書いた。