虫垂炎の原因?

hinakichi
2022年9月6日

 知人数人と結石話で盛り上がった。ある方はあからさまな鮮血の混じった血尿が出たり、痛すぎて吐いたりして大変だったようだ。またある方は、初めて痛みを体験したあとずっと燻っており、10年経ってとうとう出てきたと。出た時は生まれ変わったように爽快だったようだ。え~、10年も悶々とするのやだな!。またある方は膵臓に石を発見してそれはもう痛いのなんの、すったもんだで職場を何度も休んで、公務員でなかったらクビになっていたかもという。私もなんとなく出たのかまだあるのかはっきりしなくてスッキリしない。またいつ痛むのかと思ったらやるせませんな。

 結局、結石って誰もが持っているもので、何かの拍子に動き出して表面化するものらしい。防ぎようがないけれど、取り合えず水分はしっかり取るべし。尿の色が濃くならないようにどんどん出すのが良いようだ。

 そんな話をしていると、初めの方、更に遡る事数年前に虫垂炎になったこともあると。ふざけて、昔はスイカの種食べると盲腸になるって言いましたよね~と振ると、曰くバリウム検査をした後に虫垂炎になる人が多いらしいと。へ?バリウム??。台湾の調査によると…

 1000人年(1000人の中で1年)あたりで虫垂炎を発症した人数を比較すると、バリウム検査を受けた人々では1.19人、バリウム検査を受けなかった人々で0.80人でした。バリウム検査を受けた人々で虫垂炎を発症する危険性が高くなり、その差は偶然では説明がつかないものでした。またバリウム検査からの間隔に注目すると、特に目立ったのがバリウム検査を受けて2ヶ月以内の虫垂炎の発症でした。バリウム検査を受けた人が2ヵ月以内に虫垂炎を発症する割合は1000人中5.96人で、バリウム検査を受けなかった人と比べるとその危険性は9.72倍になるという結果でした。(参考文献:Am J med.2017;130:54-60

 えっ医療の闇ですか!?汗。ますます、医療や薬ってなんなんだろう、、と考え込んでしまうある日の午後なのであった。