銭湯に行ってきた

hinakichi
2021年8月8日

 畑仕事の帰りに、さっぱりしたくて近所の銭湯に行ってみた。宇宙と名の付くその銭湯は天然温泉。入り口で若くて物腰の柔らかいかわいらしい男性が笑顔でお出迎えしてくれた。とても感じが良い。銭湯なので450円で入れたのだが、銭湯というには色々施設に拘って独自の空間を醸し出している。

 受付の正面では、化粧品類などの雑貨と自社農園でとれた野菜を販売、脇にはなんと焼きそば・ポテサラ・漬物などお惣菜も売っている。湯上りに総菜ですか!温泉に入ると、天然温泉内湯、檜露天風呂、日替わり超音波風呂、水風呂、子供風呂、サウナが揃いぶみ。日替わりはブルーベリー、38度で気持ちよく感じる。露天風呂か、どれどれ~と入ってみると天井はあるが窓が開いていて、外の塀の上あたりでなんとかギリ空が見える。風呂釜はもともとタイル張りの浴槽の上に檜の板を張り付けた感じ。手作り感満載でこれまた興味深い。

 脱衣場では、地元のギャル達が髪を乾かしながら楽しそうにオシャレに身づくろいしている。ほのぼの気分で広間に出て椅子に座って小休止。すると上半身裸の男性客が店に入ってきて、料金を払うと男性浴場に入っていったのだが、背中には登り龍。ほほう、なかなか立派なものを見させていただいた。その少し後に、若い衆と姐さん、子供たちが入場。堂々としているな!

 広間には自販機とは別に湯呑がずらっと入ったケースが設置されている。これも使っていいのかな?ジュースを買って皆で分けるのかな。テーブルの上にはチラシが置いてある。なになに、創業81周年キャンペーン回数券、14枚つづりで4500円、安いな!しかし何故ゆえ81周年??

 2階には食事処と休憩所まである。上がってみると、お客さんなのか従業員さんなのか、黒いパンツ一丁のスキンヘッドの男性がテーブルで雑誌を読んでいる。他にお客もいないので、様子だけ見てそそくさと1階にもどった。

 地元の住人が老若男女次々と訪れるのだが、きっと地元に愛されている憩いの場なのだな!玄関を出てあらためて建物全体を眺めてみた。入口のガラスに「フリーズドライ・美味しさぎゅっと詰まってます!」の宣伝があるのだが、何のフリーズドライなのか分からずモヤモヤしながら店を後にする…が、最終的に非常に興味のそそられる温泉であった。宇宙の名に相応しいカオスな空間。私も常連客になろうかな!!