乳幼児だより(婦人之友社)のお仕事をさせて頂くことになり、乳幼児を描いて13年。思えば、初めてお仕事させてもらった頃のイラストは、乳幼児というよりも大きく分けて子供枠の生き物というより他はなかった。何年もの間、これは幼児というより子供に見えるとのやり取りが何度となく繰り返されてきた。自分なりに試行錯誤を進めていたのだが、数年前に具体的に指導が入った。赤ちゃんの、ムチムチした食い込むような皺のついた腕や足、手や指のぷくぷくが可愛いんですよ~、という。どれどれ、とそこを意識して描いてみると、自分でもアッと声を上げるほど赤ちゃんらしいイラストに変化したのだ。びっくりした。そうか、私は今まで赤ちゃんの特徴をまるで捉えてはいなかったのだ。それ以来フォルムを意識して制作を続けてきたが、当初はぎこちなかった線が最近だんだんと馴染んできた。そこで今月号のイラストをご覧いただきたい。13年もかかったが成長したな。。(自画自賛)
・こちらは2015年のイラスト。当時は、幼児も子供も一緒くたであった。