気配・修正9/29
だいぶ黄色味が収まって、何となく平面的になってきた。これから微妙な色味を重ねて空間を広げていく。
ところで、昔描いた作品の上から重ねて新しい作品を描きだすと、途中想定していない閃きが起こって自分にとっても新鮮な作品に仕上がるという作業が面白いと思っているのだが、最近は色について試行錯誤をはじめてからまだまだ完成ではなかったなと感じる作品が溜まってきて、その時一度完成したと思っていてもこのまま放置では成長がないので、それらを引っ張り出し引き続き描き進めることにした。
これには別の側面もあって、昔はどんなにしょうもない作品でも出来の悪い子ほどかわいいと言わんばかりにあれこれ取っておいたのだが、そうすると作品がどんどん溜まっていく。ここ数年は30号~50号のキャンバスが毎年4枚ずつ溜まっていくのだが、こうやって毎年この塊が増え続けることが恐ろしくなってしまったのだ。制作活動を続けることが出来るという事はスペースがあるという事なんだと思った。ようやく覚悟がきまって、これはという作品を潰し始めた。