煙か嵐か

hinakichi
2021年11月30日

 2020年初めに制作した「煙か嵐か」。会場で写真を撮ったが、真っ黒で何も映らず、撮り直しを出来ずにいたのだが、漸く重い腰を上げた。諦めていたのだが、思ったよりもまあまあ実際に近く写っている。暗い絵を描き始めて、なかなか思うように撮影できずいっそ暗い絵を描くのを止めようかとさえ思っている。しかし、描きたい絵をそんな理由で変更するのってどうなんでしょう。やはり作品は生で観てほしいですね!

 そんなわけで、HPの「アクリル作品2018年~2021年」のページ、多少の変更と追加を行った。



グレイヘアー&ヘアカット

hinakichi
2021年11月29日

 世間ではグレイヘアーとおしゃれな呼び方で浸透しつつあるようだが、つまりは白髪頭。私は若白髪で30代ですでに目立ち始め、現在はしっかりと白髪頭と呼べるほど分量がある。長いこと白髪染めをしてきたが、今年に入りとうとう染めるのを止めた。肌断食に伴い、シャンプーもやめて湯シャン=お湯で流すスタイルにして8年目。さらに食の方でも半断食を初めてまる1年がたった。半断食=オートファジー効果で白髪が黒く蘇る説を信じているのだが(詳細は割愛)、このところギラっとした白さが落ち着いてきたように思える。そこで、効果を経過観察するためにも思い切って染めるのを止めることにしたのだ。

 染めるのを止めてみると、いよいよ美容室に行くのも億劫になってきて、一昨日突然思い立って自分で10センチ程髪を切った。なんだ、髪って自分で切れるんだ。ああ、なんとも言えない解放感!美容室っていかなくてもいいんだ…!!

 ちなみに、8年前の私と同時期に高齢の知人も湯シャンを始めた。頭頂部が丸くつるっと剥げていたのだが、その丸いエリアに現在絨毯のように短い毛が生え揃っているのだ。現在80歳を超えているためそれでも効果があることに驚いた。髪が薄くなり改善したいと思っている方、湯シャンと半断食で効果を実感してみませんか。

*本日、とうとう大根をセットした

 



市民意見交換会に参加した

hinakichi
2021年11月28日

 現在、北海道新幹線延線に伴い、並行在来線沿線のあり方について議論が続いている。函館~小樽間を存続させるかどうか。廃止の場合のバス転換案、そして一部を第三セクターで残し、残りをバスにする案の3つについて。沿線沿いに引っ越したばかりであまり調べたことがなかったのだが、漠然とまあ、余市位までは残るだろうと高を括っていた。先日近所の方が訪ねていらして、意見交換会に是非参加を、とお誘いいただいた。よし、廃止に反対すれば良いのだな!と浅い考えで足を運んだのだ。

 市長や街づくりの代表者など4人と、市民の意見交換会。提案された経営分離後のあり方第3案まで、思いのほかよく考えられており、また財政面でも存続の厳しい事が良く分かった。闇雲に鉄道を残せとも言えないなあ、、と唸る。地域の高齢の皆さんも、かなり勉強されているご様子で、「新幹線など求めていないものを押し付けられてその上税金が上がるのは如何ともしがたい、利用される乗客に負担をお願いするという意味で新幹線の運賃を上乗せするという考えもある」「在来線は接続が悪いために敬遠されている側面がある」「上下分離については検討されているか」「バス案の中身について、机上の空論になってはいまいか、現在の案で実際に利用してもらえるのか」「HPなどでこういった資料を公開し、意見を集めている様子がないのだが考えているか」「列車の一部のデザインを鉄道マニアの喜ぶように装飾したらどうか」などなど沢山の意見が上がった。頭が下がる。市の担当者や市長も誠実な対応できちんと考えて取り組んで下さっていることが良くわかった。例えば第三セクターで一部路線を残したとして、逆に本数を増やしたり駅を増やしたりした場合に収益化は見込めるかなどまでも検討しているのだ。なんかごめんなさい。すごく勉強になりました。

 初めて町民としての意識をもち、町内の皆さんともささやかながら交流できて良かったと思う。今後もできるだけかかわりを持って行けたらよい。



気配・修正11/26

hinakichi
2021年11月26日

 修正が飛び飛びでなかなか進まないのだが、それでも、ほんの少しずつ前進してはいる。薄塗を繰り返すことで深みを出す練習。薄塗ゆえになかなか目指している色見に変化していかない。

 ある時期、なぜ制作活動をしているのかと問われると何と答えればよいかわからず困ってしまうような事が続いた。それに答えを出してくれた作家仲間がいた。細かい言い回しは違うかも知れないが、(もしくは自分の中で変化したかもだが)私にとっての制作は、素晴らしい作品を制作して、展示で発表して、世の中の皆さんに見てもらい評価を頂くということではなく、人と交流するための手段なのである。人はそれぞれ得意・不得意な分野があって、人と交流するうえで、皆得意な分野で交流すれば良いということ。つまり、私は喋る(言葉で伝える)ことが苦手で何言ってるかわからんとよく言われてしまう。そこで、言葉の代わりに最近の自分を伝える手段として絵を描いて、身近な仲間と交流をするのである。「最近どお?」「こんな感じ~」といった具合である。作品に、制作している頃の自分が良く現れているとつくづく思うからである。今回の「気配」展示した時期のなんと激しい色あいであったことか!まだ修正半ばではあるが、明らかな変化を感じつつある。



と思ったらドカ雪

hinakichi
2021年11月25日

  家から出られない!!昨晩更に降り続けてこの有様。

…まあ出たけど、いきなり小型除雪機出動!

ドカ雪とは方言だろうか。



初雪

hinakichi
2021年11月24日
昨日雪が降りだした頃の様子。降る雪は写真に写らないんだな

 今年はなかなか雪が降らないな、、と思っていたら昨日とうとう初雪が降った。厳密にいうとちらほら舞っていたくらいの雪は一日あったのだが、降ったといえるほどではなかった。とうとう降ったな、と思っていたら今日になっていよいよ強く降り出して、あれよあれよと30センチも積もってしまった。あまりの変化に体がついていけず、雪かきも出来ずに結局家から出なかった。今季は暖冬と聞いたような気もするが、北海道は今年夏の雨量が極端に少なかったので、元を取るように冬は大雪になってしまうのかもしれない。

 勤めている農家から大根を頂いて、初めての沢庵を漬けるべく13本干していた。雪に降られて神妙に垂れ下がる大根たち。まだ干し方が足りないので、風除室で干しなおしている。

太い切り干し大根を作りたい!と思って太く切ったのだが、太すぎただろうか。



間違い電話

hinakichi
2021年11月7日

 昨晩のことである。夜8時過ぎに携帯電話がなった。出ると少し間があって「間違えました」と切れた。それから15分位経って、また同じ番号から電話がかかってきた。番号からすると神奈川など関東圏。電話に出て名を名乗ると、無言で切れる。すると5分後にまたかかってきた。声を発しないので、こちらからどなたかとお間違えではないですか?と話すとまた切れる。何なのだろう?家電からなので、押し間違いなどを考えているのか?そしてまた5分後に掛かってきたので、再度名を名乗りどちらにおかけでしょうかと問うと、「とぼけるんじゃねえ、電話に出しな!!」と言ってきた。えっだれをですかと間抜けに聞き返したら、また切れた。中年よりも高齢者寄りの女性の声だ。考えているとまたしてもベルが鳴る。改めて間違えである事と名前と、この携帯番号は20年来使っている旨を述べたが「ごまかすんじゃねえ!!早く出しな!!」と言ってまた切れた。ここで私はいったん笑い話がてら家族に電話をしてどうしたものかと相談したのだがその間にまたしても着信があったようだ。電源切っとけばとのアドバイスになんとなく面白くなってきてしまった私は惜しい気がして更なる着信を待ったのだが、それきりかかっては来なかった。

 計6回の間違い電話。内容から察するに、女性は夫の携帯に家電から電話を掛けた。始めは間違ったのかと思ったが、これは夫の居ない隙に浮気相手が夫の携帯に出たと考えたのではなかろうか。きっと前科持ちの旦那さまなのだろう。私はどうすべきだったか。①間違いを根気よく伝える。②いい加減にしろと怒る。③電話に出せというので一緒にいた父を出す。④電源を切る。⑤事情を聴く。⑥掛け直し話相手になる。。携帯には着信番号が残っているではないか。だって6回も掛けてきたんだし。…いやいや、単に私が興味本位でどういう事情か知りたいだけではないか。そんなことしたらただの変態ですね。もちろんしません。が、私のような人間から逆に絡まれるかもしれないので、皆様も間違い電話にはお気を付けください。

 



御神木

hinakichi
2021年11月6日

 実家が今の古民家を改築して引っ越してきた当時、家のすぐ裏に小高い丘があり、数本の木が立っていた。今にも崩れそうで危険だから撤去を土地の所有者にお願いしようとしたところ、中心に立っている木がこのへんの住人たちにとっては手を合わせたりするご神木なので、なんとか残してほしいと頼まれた。しかし、木を倒さないまでも崩れないようにネットを張るなどガードするように検討をお願いしていたところで暴風雨に見舞われとうとう一本家の屋根に倒れてきてしまったのだ。結果的に土地の所有者はご神木を含めた殆どの木を切り倒した。仕方のないことだったと思う。

 さて、露になった丘に裂け目が見えた。覗くと中は空洞になっている。裂け目より下は砂利で埋まっている。この辺に詳しい方の話では、これはどうやら防空壕であるとの事だった。こんなに身近に防空壕なるものが当たり前に存在していることに驚いてしまった。急にかつての戦時中の人々の日常と自分の日常が地続きになったのだ。姉に話すと、子供の頃防空壕で遊んだよね、という。記憶はないのだが、昔はそういったことが日常だったかもしれない。ご神木は無くなり、防空壕もいずれ完全に埋まるか撤去されてなくなるだろう。そういった土地の記憶が風化するかわりに、私の中でリアルに刻まれた。